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2024/08/06 16:49
「寒造り」「寒仕込み」という言葉があるように、多くの日本酒は、秋に収穫されたお米を使い、寒くなる冬から春先にかけて仕込みます。
秋にお米が獲れ、やがて訪れる冬に酒造りが始まるというのは自然な流れでもありますが、寒い季節の方が雑菌が繁殖も弱まり、醸造中の醪(もろみ)の熱も下げやすいなど温度をコントロールしやすい理由から、酒造りは冬のものとされていました。
一方で、年間を通して酒造りを行う「四季醸造(しきじょうぞう)」という酒造りもあります。
外気温に影響されない低温の温度管理が出来れば、冬の寒い時期と同じような酒造りが可能になるため、近代多くの蔵で導入され広がりました。
ずいぶん「四季醸造」を見るようになりましたが、やはり「寒造り原酒」「しぼりたて生」といったお酒が出回ってくるとわくわくしてきます。
1年で1番寒い時期に仕込むお酒は、冬~春先に出荷され、季節感を出すために火入れを行わない生、加水をしない原酒、またはしぼりたての商品として出荷されます。
しぼりたては、荒々しさの中にピチピチとした若々しい印象。
生酒は、火入れをしていないため、酵母や酵素の香りが強く勢いがあり、フルーティーで華やかで、日本酒そのものの持ち味がダイレクトに伝わる味わい。
原酒は基本的にアルコール度数が高いものが多いために、どっしりとボリュームを感じます。
全体的に新鮮で第一印象の強い味わいとなりますが「寒造り」のためじっくり発酵された上品な吟醸の香りや口当たりの滑らかさも感じることが出来る高水準のお酒です。
凍眠生酒は、年に1回しか絞られていない「寒造り」がそろっています。
https://tominfoods.base.shop/categories/4015629
全て、蔵出し直後の、火入れをしていないしぼりたての一番おいしい状態のまま、冬眠したように凍らせた新鮮な生酒。
蔵で飲むフルーティで瑞々しい口当たりが、ご自宅でも味わうことができるのが魅力です。
年に1回しか絞られていない「寒造り」の生酒は次回入手困難なものも多いため、この真夏に美味しくいただけるのはレアな機会ではないでしょうか?